鹿児島県の概要
九州の最南端に位置する鹿児島は、北には霧島などの高い山々を望み、南は海に面し、さらには薩南諸島と呼ばれる大小数々な島を有する、温暖な気候が魅力的な県です。そのみどころといえば、未だ活発に活動を続ける桜島を始め、世界遺産にも指定された樹齢1000年を越える屋久杉など、悠久の時を肌で感じることのできる豊かな自然です。しかしその反面、第二次世界大戦の傷跡が生々しく残る硫黄島や、最新技術の結晶である種子島のロケットセンターなど、近代の日本を象徴する名所も多く、新旧の文化が魅力的なかたちで混ざり合っている土地といいえるでしょう。また、鹿児島県の歴史は長く、県内各地で縄文土器や石器が発掘されており、この時代には原始人が安住していたと考えられています。さらには、古くは遣唐使派遣の重要拠点とされ、鉄砲の伝来、仏教の祖である鑑真の上陸などもこの鹿児島でおこっており、外国文化を日本に持ち込むうえではなくてはならない土地でした。ただ、このような外国とのつながりを利用した密貿易も、昔はさかんにおこなわれていたようです。
鹿児島県の県民性は、郷土の英雄、西郷隆盛からも分かるとおり覇気に富み、勇猛果敢な気質といえます。これは、江戸時代に郷中という組織があり、子供の頃から、大人になるまで相撲や剣術などで体力を養ったり、「論語」などを読んだりして厳しくしつけられた名残ともいわれ、俗に「薩摩隼人」とも呼ばれます。また、そんな男性に対して女性は「薩摩おこじょ」と呼ばれ、控えめで出しゃばらず、気だての良い女性が多いとされます。なお、鹿児島の地形のほとんどは火山噴出物で構成されており、農作物を育てるには不向きな環境となっています。また、豪雨や長雨に会うと浸食し崩壊しやすいため、台風などでは大きな被害が出てしまうことでも知られています。こういった、生活環境の厳しさも鹿児島県人特有の力強さを生み出しているのかもしれませんね。